gangな恋 2nd



私の言葉に聖剛さんは何も言わなかった。


カラオケのBGMが鳴り響いているはずなのに、何故か静かに感じて、そんなことを冷静に思っていた。




私は正面を向いていたから、聖剛さんの表情が見えなくて。


だから、聖剛さんの方を見ようとした―――けど。




「ちょ――」


「…凛ちゃん」


「せ、聖剛さん」


「…俺と向き合ってくれる?」




聖剛さんの顔を見ることはできた。


でもそれは、座った状態ではなくて、私に覆い被さった聖剛さんを見上げる形だった。