gangな恋 2nd



私の目の前にいる聖剛さんの腕には、しっかりと女の人の腕が絡まっている。


なんか、うん。衝撃的だ。


聖剛さんにチャラいところがあるのは知ってるけど。


けど、今目の前にいるのは、私が知ってる聖剛さんじゃない。




「凛ちゃん。はい、コーラ」




差し出されたコップを、私は無言で受け取った。




「…聖剛さん」


「ん?」




私は遊びに来たんじゃない。




「私、歌うつもりなんてありません」


「えー、それは残念」


「私、聖剛さんと話をしたくて来たんです」


「……へぇ、そう」