gangな恋 2nd



「…じゃ、俺行くな」




あ、あれ?




ぱちっと目を開けると、和弥は立ち上がって、すでに歩き出していて。


和弥のシャツを掴んでいた手が、そのままの形で虚しく残っていた。




「……あれ?」




なぜかおでこにキスをおとされた。




てっきり唇にキスされると思っていたのに。




「……うゎっ。超恥ずかし」




私は両手で顔を覆って、うずくまった。


勘違いしてたことに反省して、私もそそくさと教室へと足を進めた。