gangな恋 2nd



私も腰を下ろすと、なぜか手紙を奪われてしまった。


これもいつものこと。




「放課後、行かなくていいから」


「分かった。……でもさ、和弥との関係バラしてから手紙もらうようになったってことは、みんな和弥と仲良くなりたいんじゃない?」


「……まぁ、そういうことでいいよ」


「……なんか、また言いくるめられた気がする」




購買のパンを食べながら、和弥はまた不機嫌になったような気がした。


そんな和弥の横顔を見て、私はこっそりと笑った。


まさか、和弥とこんな風に過ごせる日が来るなんて、想像もつかなかったから。


だからこの何気ない会話も、私にとってはすごく嬉しいことなんだ。