みんなが騒いでいた原因って、それだったんだ。 和弥に彼女って… 和弥に彼女って…… ヤバい。 私、殺されるかも。 『凛ちゃん。今、集団リンチとか考えてたでしょ?』 「私、学校で過ごす自信ありません…」 聖剛さんの言う通り、私の頭のなかでは恐ろしい光景が広がっていた。 もしもバレたりしたら――― ダメだ。考えるだけで、血の気が引く。 『まっ、そういう訳で今、和弥のやつどっかに隠れてんだよ』 「…え?」 『下駄箱に靴はあったから、学校にはいるはずなんだけど』 「そう…ですか」