gangな恋 2nd



「ありがとう、送ってくれて」


「クス…当たり前だろ?」


「……そういうもん?」


「そういうもんなの」


「…そっか」




また優しく頭を撫でると、和弥は「またな」と元来た道を戻って行く。



和弥の背中が小さくなるまで、私は玄関先に立ち尽くした。






自分の部屋へ戻って、部屋着に着替えると、私の携帯が震えだす。


和弥からの着信で、私は首を傾げて電話に出た。




「もしもし?何か忘れ物?」


『ちげーよ。…明日さ、夏帆ちゃんと買いに行くんだろ?』


「ん?……ああ、水着のことか」