gangな恋 2nd



真っ赤な顔で息を整える私に、和弥はまたクスリと笑う。




「ほら、拗ねない拗ねない」


「………拗ねてない」


「クス…はいはい」




私の頭を優しく撫でると、和弥はそっと私の右手を掴んだ。


私がきょとんとした顔で見上げると、和弥はまた一段とカッコ良く笑った。




「帰るぞ」


「う、うん」




自然と絡まるお互いの指―――




こ、これが俗に言う“恋人繋ぎ”か。




繋がれた手を見ながら、私が一人で感動していると、いつの間にか私の家に着いていた。