そんな私の気持ちなんて知りもしない和弥は、私の耳元に顔を寄せると、 「…可愛すぎ」 そう優しく囁いて、ちゅ――っと耳にキスをした。 「!!!ぎゃーっ!み、耳!耳!」 「クス、声でけーって」 私が真っ赤になってるのをいいことに、今度はおでこ、目尻、頬っぺたにもキスを落としていく。 誰か助けてください。 心臓が持ちません、まじで。 完全に固まった私を見て、和弥は面白そうに笑った。