突然引き寄せられた私の体は、和弥の腕の中だった。 「あ、あああ、あのっ」 それと同時に顔は真っ赤になって、一気に心臓が加速する。 私が一人慌てていると、和弥の腕はさらに力を強めた。 「か、和弥……ここ、外っ!」 「………」 「ちょ…和弥ってば」 「暗いし、誰も見てねーよ」 「………」 いや、違うって! ここが外ってこととか、暗いとか、見られてるかどうかじゃなくって! じゃなくって、私の…… 私の心臓が持たないっつーの!!