その日の帰り道。
和弥と二人、私の家に向かって歩いていた。
「なんかさ、夜龍とREDQUEEN、合同で集まってばっかだね」
「…しかも決まって俺ん家でな」
「いいじゃん、和弥ん家、広いし」
私が笑ってそう言うと、和弥は小さくため息をついて、突然立ち止まった。
自然と私も立ち止まり、和弥の方を振り返った。
「和弥?」
私が声かけても和弥は何も言わずに、ポケットから左手を出すと、私を手招きした。
和弥、意味不明だぞ。
「招き猫か?」
とりあえず招かれるまま、和弥に近づく。
すると―――
「わっ!!」


