gangな恋 2nd



悔しくなった私は、和弥のシャツを掴んで、




「っ!?」


「好きだ、ばか!」




少しだけ背伸びをして、自分からキスをした。


私からの不意打ちに、和弥は顔を赤くする。


そんな和弥を見て、私はベーっと舌を出した。




「…りっ、おま…」


「私をバカにするなんて、百年早い」






私の照れ隠しに、和弥は整った顔をまたくしゃっと綻ばせて―――




私達は正面に向かい合って、お互いに見つめ合った。








「村上凛さん、俺と付き合って下さい」






今までで、一番ドキドキした瞬間だった。






「和弥の彼女になりたいです」






真夏の暑苦しい倉庫の中――。


赤い顔を向かい合わせて、笑い合った。


自然とお互いの距離が近くなって、私達は何度目かも分からないキスをした。