gangな恋 2nd



和弥の言葉が合図のように、一気に視界がボヤける。




「ははっ……なんでここで泣くんだよ」


「っ、だって…」


「まったく…可愛すぎるだろ」




私の泣き顔がそんなに面白いのか、和弥はクスクス笑いながら私を優しく抱きしめた。


そしてゆっくりと体が離れたと思うと、今度は和弥の顔が近づいてきて、




ちゅ―――




と、軽く口づけた。




「っな!なな!なんでっキス…!」


「…なんでって。したかったから?」


「しっ、したかったって!」


「クスクス…だって凛、俺のこと好きなんだろ?」