gangな恋 2nd



「凛に出会って、凛のことしか考えらんなくなった」




和弥は私をまっすぐ見つめると、そう言った。




また、心臓がうるさくなる。




「だから菫は、もう婚約者じゃない」


「………」


「昔も今も、菫はダチって感じだし、好きって感情はない」


「………」




言葉が出てこなかった。


驚きと、嬉しさと、恥ずかしさ―――


とにかく色んな感情がごちゃ混ぜになって、何を言えばいいのか分からなかった。




戸惑う私の頬に、和弥はそっと触れた。




「……好きだ」


「…っ」


「俺は、凛が好きだ」