gangな恋 2nd



「お母さん…ごめんなさい」


「なんで謝るのよ」


「や、色々と……ありがとう」


「ふふっ、どういたしまして」




昨日の夜、綾さんはお母さんに連絡してたみたい。


ほんと、感謝してる。




私って、本当に優しい人達に囲まれてるな。


この感謝の気持ちを無駄にしたくない。


告白しようって決めた、この気持ちも。




なんだか今日はお返しをしたくて、掃除とか、料理とか、とにかく何でも手伝いをした。


そんな私を見て、「頭打った?」なんてふざけたことを呟いた拓海に、拳をくらわせてやったのは言うまでもない。