「決めたんだね」 「うん、…とりあえず当たって砕けてみようかなって…」 「……砕けはしないだろうけど」 「ん?」 「や、何でもない。ま、頑張れ」 「おうっ!」 そう、私は決めたんだ。 ―――和弥に告白する。 振られるだろうけど、当たってみようと思う。 ちゃんと気持ちを伝えれば、またちゃんと笑える気がする。 「で?で?いつ告白すんの?」 「…な、夏休み中…?」 「バカっ!今から行ってこい!」 「ひぃっ…!」