gangな恋 2nd



私の言葉に、綾さんは何も言わずに微笑んだ。




「このまま何もしないのも、村上凛らしくないもんね」


「ふはっ、自分で言ってるし」




綾さんはツボにはまったようで、テーブルをバンバン叩く。




そんな綾さんを見て、私も笑顔になった。




「綾さん」


「はーい?」


「ありがとう」


「…いえいえ。…どうするのか、決めたんだね」




そう話す綾さんの表情は、すごく柔らかくて、私は綾さんの目を見て、ゆっくりと頷いた。




「私、―――」