gangな恋 2nd



このまま、ただの先輩後輩に戻らないといけない。


だけど…


だけど―――




「忘れ…るなんて、できないよ」


「うん」


「今のまんまじゃ…忘れるなんてできない」


「うん」




私はゆっくりと顔を上げた。




私は、どうしたい?


このまま、何もせずに時間が過ぎるのを待つ…?




いや、違う。


違うんだ、私がしたいことは。




「綾さん…」


「ん?」


「私、やっぱこのままは嫌だ。違うと思う」