gangな恋 2nd



「で?」


「え?」


「凛はどうしたいの?」




優しい―――でも真っ直ぐに私を見つめる綾さん。


私は何も言えなくなって、視線を下へずらした。




「夜に暴れて、夏帆とも喧嘩して…」


「………」


「それで気は済んだの?」


「………」




済んでない。


済んでないよ。


私は無言で首を横に振った。




「じゃあ…このままで、好きな人のこと、忘れられる?」




忘れられる…?


和弥のこと……


忘れないといけない。和弥を見ても、和弥と会っても普通でいられるように。