「凛も青春真っ盛りだねぇ」
「………綾さんに言われたら、反論できない」
「ふふっ、でもとりあえずさ……その和弥って子、シメちゃおっか?」
「え!?シメっ…てえぇ!?」
「やーね。冗談よ、冗談」
綾さんは呑気に笑いながら、コーヒーを口にする。
冗談……って言われても、綾さんが言うと妙に現実的なんだよなぁ…。
「だって、私の可愛い凛に手を出すなんて、百万年早いわ」
「……は、はぁ…」
お母さんもそうだけど、綾さんの冗談は冗談に聞こえないんだよね。
私もコーヒーを飲みながら、やっぱりお母さんと綾さんのコンビは最強だと、一人感心していた。


