gangな恋 2nd



綾さんは私の傷口を丁寧に消毒してくれた。


消毒の途中、「夏帆も容赦ないわねー」と呟いた綾さん。


流石は綾さんだ。


あの鋭いお母さんの相棒やってただけのことはある。


そんな綾さんに、私は苦笑いで返すことしかできなかった。




―――翌朝。


案の定、顔や体のあちこちに青アザができた。


私は自分の腕を見て、深い溜め息をついた。




「りーん」


「ん?」


「…何があったの?綾子サマに話してみなさい」




そう言って優しく微笑んだ綾さんは、私の隣に腰をおろした。