ポツリと呟くと、私は夏帆に背を向けて歩き出した。 不思議な気分だった。 何を考えるでもなく、ただただ無心で歩いた。 しばらく歩いて、街の喧騒に足を止める。 いつものように、悪騒ぎしてる奴等を倒して、竹ちゃんに連絡して。 「はぁ……」 何やってんだろ、私。 私のことを心配して、体をはって止めようとした夏帆と喧嘩して。 心にぽっかりと穴が空いたかのように、私の表情からは生気が失われていた。