殴ったら、殴り返されて。殴られたら、殴って―――
夜の空き地には、私達の殴り合う音と、荒い息遣いだけが響いていた。
「はぁ、はぁ……なんで分かんないの!?」
「…夏帆に……っ…関係ねーだろ!」
どれくらい殴り合ったんだろうか。
終わりの見えない喧嘩にも、終わりは訪れる。
ドカッ―――
「ぐはっ……」
ドサッ……っと。ついに一人が倒れた。
「はぁ…はぁ……」
「はぁ………くっ…」
「私に…はぁ……勝てるわけねーだろ、夏帆
そう、倒れたのは夏帆。
私は夏帆の横に立ち尽くして、息を整えた。
「……私は…行くから」
「……っ」


