gangな恋 2nd



静かに開けたドアを、また静かに閉める。




「………」


「………」




ゆっくりと前進して、目の前の人物と対峙する。




「そういえば喧嘩すんの初めてだね、私達」


「…かもね。夏帆だけは相手にしたくなかったし…」


「…行くの?」


「行く、かな」




穏やかに話す私達だけど、その表情に笑顔はなかった。


お互い無言で辿り着いたのは、昼間に話した空き地―――




向かい合って、冷たい風が二人の間を吹き抜ける。


一分にも満たない短い時間でさえ、はるかに長い時間のように感じた。