あれからの私は、毎晩のように特攻服に身を包んで街へと出ていた。


恐喝やらリンチやらやってる奴等が目に留まって、片っ端から潰した。




一言でいうと、私は荒れていた。




学校ではちゃんと授業は受けるし、別に地味な格好を辞めたわけでもない。


ただ夜になると、悪さやってる奴が許せなくて、そんな毎日を繰り返していた。




―――“悪さやってる奴が許せない”




これは確かに思っているけど―――。


けど、こうでもしないと自分が保てなさそうで、何かに逃げたかったから。


だから毎日、こうやって過ごしていた。