gangな恋 2nd



頭がフル回転して、最悪な展開しか考えられない。


どうしてこういう時の予感だけは的中するんだろうか。




「…菫?なんだここにいたのか」




低い声が聞こえて、心臓が止まるんじゃないかと思うくらい大きく脈を打った。




今、一番会いたくない人が目の前に現れた。




「あ、和弥くん……ごめんね。転びそうになって…」


「大丈夫か?」


「支えてもらったから」


「そっか。どうもすみませ――――っ」




その時、初めて和弥と目が合った。