gangな恋 2nd



祭会場から少しずつ人が減っていくのを見て、私達も帰ることにした。


生嶋にたこ焼きもクレープもおごってもらって、私は満足だった。




「もうすぐ夏休みだなー」


「うん。生嶋、毎日バスケに集中できるじゃん」


「はぁ~合宿かぁ……」




項垂れる生嶋に笑いながら歩く。


そんな時だった。




ドンっ―――




誰かがバランスを崩して、私の方へ倒れこんできた。




「ぅわっ」


「村上!」




間一髪のところで生嶋に支えられ、私はなんとか転ばずに済んだ。




「大丈夫か?」


「だ、大丈夫…」




支えられながら、ようやく姿勢を正す。




「すみませんっ!下駄なんて履き慣れてなくって……」