gangな恋 2nd



でも、そのむしゃくしゃも今はない。


ちゃんと、あの日にケリをつけたから。




「村上…?」


「えっ。あ、ごめんごめん。スリップしてた」


「ははっ、なんだそれ」




嫌でも考えてしまう。


今、何してるんだろう…?


誰のこと考えてるんだろう…。




考えないようにしてるのに、ふいに浮かぶのはやっぱり和弥の顔。




「よしっ!生嶋!射的やろう射的!」


「お!じゃあ、何か賭けるか?」


「たこ焼き」


「乗った!」




和弥のことを考えないように、私はとにかく祭を楽しむことにした。