gangな恋 2nd



ビクっと予想よりも大きく反応した生嶋は、勢いよく私の方へ振り返る。


その生嶋の反応に、私は満足気に笑った。




「!びっ…くりしたっつーか…村上…」


「ん?」


「……や、何でもないけど」


「…けど?」




面白がる私にくるりと背を向けた生嶋は、その場に座り込んだと思うと自分の髪をガシガシと掻き出した。


「あー!ったく…」なんてぶつぶつ言ってる生嶋の背中を見てると、なんか私がすっごく悪いことしたような気分になった。




「…い、生嶋?ごめんって」


「はぁ…。や、別にそれはいいんだよ」


「うん?」


「ヤバいっつーか……俺、ちょっと今日は余裕ないかも」


「……お金が?」


「違うわ!」