gangな恋 2nd



「くっ……」




苦しい……。


翌日、生嶋の迎えの時間を考えて、お母さんに浴衣を着付けてもらった私。


浴衣なんて、久しく着たことなかったけど、こんなに苦しいもんなのか…?




「まーったく…そんな可愛らしい格好して、そんな顔しないの!」


「だって……苦しいんだもん」




紺色の生地に花柄をあしらった、派手ではないけど、可愛らしい浴衣。


自分で選んでおきながら、なんだか私にはもったいない気がしてならなかった。




「お母さんは祭行かないの?」