美咲の嬉しい言葉に、思わず笑ってしまう。
「わーっ凜さん!笑顔可愛すぎですっ!」
「…は?」
「ついでにこれも〜…えいっ!」
「ちょっ…!?コラ!」
あっさりと眼鏡を取られてしまった。
昼休みと言っても、この場所は他に生徒がいないから…まぁ大丈夫ではあるんだけど。
美咲はニヤニヤ笑いながら、私の眼鏡で遊んでいた。
「おい美咲、あんま調子乗んな。…凜さん。なんか、すみません」
「いいよ、猛。いつものことだし。ありがとね」
いつの間にか傍にいた猛によって、眼鏡は無事に私の手元へ戻ってきた。
ほんと、こんなに礼儀正しいやつが夜龍の総長だなんて驚きだ。
「あっ…」
「…ん?どうした美咲」
「和弥先輩…」


