トリプルトラブル【完】

 「何があったのか知らないけど。美紀ちゃんが関係しているんじゃない?」
ズバリと沙耶は言う。
正樹は慌てて首を振った。


「そう言えば美紀ちゃんのお母さんの結城智恵さんって、確かお義兄さんの初恋の人だったでしょう?」


信じられない沙耶の言葉に秀樹は思わず身を乗り出していた。


「分かった。美紀ちゃんね。あの子と結婚する気ね。そう言えばいつもパパのお嫁さんになるって言っていたし」

秀樹が聞いているとも知らず、沙耶は美紀の真実を語っている。


(――そうだよ。確かに小さい時から美紀は、『パパのお嫁さんになる』って言っていた。