トリプルトラブル【完】

 やっぱりご馳走が気になるらしく、階段の下部から台所を見ていた秀樹。


(――パパ早く帰って来てよ。美紀が可哀想だよ)

自分のことは棚に上げ、玄関に目をやった。
玄関の外がやけに明るかった。


(――何だろう?)

秀樹は少し玄関を開けてみる。


目を凝らして良く見ると、家の前の道には正樹の車が止まっていた。


秀樹は不思議に思い、そっと家を抜け出した。

遅くなると電話をしてきた正樹が家の前にいる。
お腹を空かした秀樹は、正樹に早く家に入って欲しかったのだ。

木の陰から様子を伺った。


もしかしたら車の中で倒れているのかも知れない。

心配かけたくないから車の中で休んでいるのか?

秀樹はあれこれ考えあぐねていた。