トリプルトラブル【完】

 「あっパパ。え、少し遅くなるの? うん分かった」


(――やっぱりだ。
何時もそう思う。

――でも今日は、ママの誕生日だよ)

そう言ってやりたかった。


美紀はガッカリしながら、ローテーブルの上の母直伝の料理をラップで覆った。


それらは全部美紀の手作りだった。


(――冷めたら美味しくないのに)

美紀は溜め息を吐いた。
美紀も珠希同様、家族の元気のために頑張っていたのだった。