美紀は少し困ったような顔をした。
プロレスの試合のない日の夕食前の正樹の電話。
それは何時も決まっていた。
『遅くなる』
だった。
「困ったパパだね、ママ」
美紀はラップを手に持ち、リビングにあるローテーブルに向かった。
「ママ、パパって何時もこうだった?」
美紀は仏間の方に目をやった。
食事中は何時も仏間の襖は開けられていた。
一緒に居てほしいと願ってのことだった。
陰膳は同じ種類用意した。
美紀は珠希を引きずっていた。
美紀だけではない。
家族全員が、珠希との思い出の中に生きていたのだった。
プロレスの試合のない日の夕食前の正樹の電話。
それは何時も決まっていた。
『遅くなる』
だった。
「困ったパパだね、ママ」
美紀はラップを手に持ち、リビングにあるローテーブルに向かった。
「ママ、パパって何時もこうだった?」
美紀は仏間の方に目をやった。
食事中は何時も仏間の襖は開けられていた。
一緒に居てほしいと願ってのことだった。
陰膳は同じ種類用意した。
美紀は珠希を引きずっていた。
美紀だけではない。
家族全員が、珠希との思い出の中に生きていたのだった。


