「美紀!」
思わず名前を呼んでいた。
その瞬間に珠希の幻影は消えていた。
(――もしかしたら……元々居なかったのか?
――居て欲しいと思っていただけなのか?
――そうか……
自分が愛しているのは幻ではない。美紀なんだ!
――きっとそうだ……
美紀に辿り着くように珠希が仕掛けた罠なんだ)
正樹は初めて美紀に珠希を感じた日のことを又思い出していた。
長暖簾越に見た美紀のシルエットを。
(――あの日は、珠希の誕生日だった……
――そうだよな。
やっぱりサプライズ好きな珠希の……)
珠希の幻影が今、美紀に重なる……
その途端に美紀への思いが爆発した。
抑えに抑えてきた激しい恋心が正樹の中で煮えたぎって行く。
それでも正樹は深呼吸をしながら、心を落ち着かせようと思った。
もう恋なんて出来ないと思っていた。
珠希が死んだと聞かされた時、封印したはずだから。
でも再び、愛する喜びに正樹は震えていた。
思わず名前を呼んでいた。
その瞬間に珠希の幻影は消えていた。
(――もしかしたら……元々居なかったのか?
――居て欲しいと思っていただけなのか?
――そうか……
自分が愛しているのは幻ではない。美紀なんだ!
――きっとそうだ……
美紀に辿り着くように珠希が仕掛けた罠なんだ)
正樹は初めて美紀に珠希を感じた日のことを又思い出していた。
長暖簾越に見た美紀のシルエットを。
(――あの日は、珠希の誕生日だった……
――そうだよな。
やっぱりサプライズ好きな珠希の……)
珠希の幻影が今、美紀に重なる……
その途端に美紀への思いが爆発した。
抑えに抑えてきた激しい恋心が正樹の中で煮えたぎって行く。
それでも正樹は深呼吸をしながら、心を落ち着かせようと思った。
もう恋なんて出来ないと思っていた。
珠希が死んだと聞かされた時、封印したはずだから。
でも再び、愛する喜びに正樹は震えていた。


