バレンタインデーの終わらない内に……
バスローブ以外何も身に着けない産まれたままの身体で……
夜こっそり寝室のドアを開ける。
――ガチャ。
そのごく僅かな音に固まる美紀。
気付かれたかと思い、美紀は正樹を見つめた。
正樹はベッドの中にいた。
(――良かった……)
美紀はホッと胸をなで下ろした。
気付かれたらきっとその場で拒否をされる。
美紀はそう思っていた。
正樹が自分を避けれことは当然だと思っていた。
だって正樹は未だに珠希に恋い焦がれているからだから。
でも美紀の体に巣造った珠希の魂が求めている。
正樹の心を求めている。
正樹の身体を求めている。
美紀も沙耶の言葉を鵜呑みにした訳ではない。
でも正樹を思う気持ちは、珠希をも上まっていると感じていた。
バスローブ以外何も身に着けない産まれたままの身体で……
夜こっそり寝室のドアを開ける。
――ガチャ。
そのごく僅かな音に固まる美紀。
気付かれたかと思い、美紀は正樹を見つめた。
正樹はベッドの中にいた。
(――良かった……)
美紀はホッと胸をなで下ろした。
気付かれたらきっとその場で拒否をされる。
美紀はそう思っていた。
正樹が自分を避けれことは当然だと思っていた。
だって正樹は未だに珠希に恋い焦がれているからだから。
でも美紀の体に巣造った珠希の魂が求めている。
正樹の心を求めている。
正樹の身体を求めている。
美紀も沙耶の言葉を鵜呑みにした訳ではない。
でも正樹を思う気持ちは、珠希をも上まっていると感じていた。


