トリプルトラブル【完】

 彼女もそんな中の一人だった。

同情から憧れに変わり、愛に変わる。

コンサートに行く度、彼は見つめてくれた。

――自分だけを見つめてくれている。

――自分は間違いなく愛されている。

そう思い込んだ。


恋人・結城智恵が見に来てくれていると思ったからとも知らず、彼女は、真吾の虜になった。

そんな時の突然の結婚発表。

彼女は狂った。

真吾の後を付け家を確認した彼女は、結婚相手の智恵の出てくるのをずっと待っていた。




玄関が開き、お腹の大きな女性が出てくる。

彼女は嫉妬して我を忘れた。

ナイフを振りかざした時、真吾が飛び出して来た。

もみ合いになり、真吾は還らぬ人となったのだった。