トリプルトラブル【完】

 物心ついた時から、誰に教わった訳でもなく
「大きくなったらパパのお嫁さんになる」
と言っていた。

肩車されて、気持ちまで大きくなったせいだったのだろうか?

それとも、自分が本当の子供ではないと知っていたのだろうか?

美紀は本当に正樹を愛していた。


大阪までのドライブ中美紀が見つけた答え。

何時までも正樹の傍にいたい。

愛されていたい。
だった。


家族として愛されていたかった。

出来る事なら……
養女だと知りたくはなかった。


もっともっと正樹を愛してしまいそうだったから。




時には叔母の嫉妬もかった。

沙耶がお見合い話を持って来たのには、美紀を正樹から遠ざけようとする気持ちが込められたいたのだ。

正樹のファンだと言うのは嘘ではなかった。

でも姉の旦那を旦那の初恋の娘にとられたくなかったのだ。