結局、美紀は正樹のの後ろの席に落ち着いた。
『其処は私の席』
珠希にそう言われたような気がして……
どうしても助手席に乗れなかったのだった。
それは五年前の事故で大破した車に付いていたチャームを、自分の戒めとして正樹が日除けカバーに取り付けていたからだった。
子供達に悲しい思いをさせたくないから……
もう二度と事故を起こしたくないから……
そのために其処に……
何時も珠希が乗っていた助手席の日除けカバーに取り付けたのだった。
正樹はそのチャームが、国民体育祭に出場したおりに珠希と記念として購入した物だと子供達が知らないと思っていたのだった。
『其処は私の席』
珠希にそう言われたような気がして……
どうしても助手席に乗れなかったのだった。
それは五年前の事故で大破した車に付いていたチャームを、自分の戒めとして正樹が日除けカバーに取り付けていたからだった。
子供達に悲しい思いをさせたくないから……
もう二度と事故を起こしたくないから……
そのために其処に……
何時も珠希が乗っていた助手席の日除けカバーに取り付けたのだった。
正樹はそのチャームが、国民体育祭に出場したおりに珠希と記念として購入した物だと子供達が知らないと思っていたのだった。