銀のツバメ






「...よくいらっしゃるんですか?」


目の前の美人は
細く長い首をひねって
俺に控えめに話かけた



そのとき俺は初めて
自分がこの女を入り口から
見続けていたことに気がついた


恥ずかしい



「ああ...まあちょくちょく」



そうですかと女は笑った

歯並びまできれいだ



真正面から見ると
少し歳は下のようだ