銀のツバメ




「マスター私もなんか食べるものお願い」


心地よい声が艶やかな
唇から流れでる


「わりぃな.さっきで終わりだったんだ」


「あちゃあ…今日はついてないわ(笑)」


眉を下げて笑うと肩に掛かった髪が揺れた


「仕方ないね.美和ちゃんの頼みだ(笑)ちょっくら買い出ししてくるからコーヒーでも飲んで待っててくれ」


マスターは黒のエプロンを外し裏へ回っていった

遠くで
店番頼むよー?と
叫んでいるのが聞こえた