「なに、離してほしいの?」
「できればそうしていただきたいです。」
「なんもナシに?」
「…?
なんか欲しい物あんの?」
そう言うと玲也の口がニヤッと
笑い…
「ある♪」
「…な…なに…?」
そう言った途端に
体が中に浮いた
へ…?
玲也の手が背中をまわって
脇の下らへんまできてて
もう片方の手は
膝らへんにある。
つまり、お姫様だっこ状態。
しかも玲也の身長で
半端なく高くなっているから怖くて…
「ちょっ…ちょっと!!
おろして!!」
「え?
無理♪
てか下ろせって言いながら
服掴んでるっておかしいだろ。」
へ…?
服?
「あ…
だって!!
怖いんだからしょうがないじゃん!!」
若干涙目になりながらそう訴えると、
「お前さ
それ、計算?」
「何が!!」←軽くキレてる
意味わかんないことばっか言ってる玲也を
軽く睨み付けると、
「なに、その顔。
睨んでるつもり?
全然怖くないんだけど。」
知るか!!

