「すみっ、すみません、急に。あの、またのご来店お待ちしてます。」 お店を出ると黒猫も鳴きやんだ。 「みゃー」 黒猫の首をくすぐりながら、鳴き真似をしてみた。 すると、くすぐりが気持ち良かったのか、目を細めながら私の方を見た。 可愛いなぁ。 名前は……そうだ、『シュウ』にしよう。好きな漫画のキャラクターの名前だけど。 「お前の名前は今日からシュウだぞぅ。」 シュウは首くすぐりが気に入ったらしく、喉をゴロゴロ鳴らしていた。