横を見てみると、黒猫。 「…、あれ?シュウ?」 「……みゃー…」 不満そうに鳴くシュウ。 もしかして… 「なんだかんだ、私が寝てる時、そんなに血を吸ってなかったの?」 シュウは「みゃ…みゃ…」と鳴きながらそっぽを向いてしまった。 「………。」 なんだ。 意外と優しいとこあるんだ。私が嫌がること、わかってたのかな。 そっぽを向いたシュウの隣に寝転がり、 「優しいのね。」 と笑って言った。 シュウは動きを止め、こっちを見て、飛び掛かってきた。