「ウ…ウィル………ンヴァル……ス?」
「あぁ、俺らの世界。」
「だってケルトって歴史上の…っ、てかなんで海外にいたのに、ここにいるのよ!!!」
シュウは面倒臭そうに、こっちを向いて
「戻れなくなったんだよ。」
「は?」
「だから猫でいる期間が長過ぎて、人間体に戻れなくなったんだよ。んで、気がついたらここにいた。もうめんどい。説明すんの。」
「…え、でも今人間体?じゃん。」
「あぁ、それは……。」
綺麗に整った唇が私の耳元に近づいた。
「お前が寝てる時に、血ぃもらったからだよ。猫ん時にな。」
「血ぃ?」
「俺ら、生き物、特に人間の女の血で生きてるもんだしな。」
「………。」
「だからお前、これから俺を満たさないといけねぇからな。」



