チク……ッ




「いったッ、何?蚊?
私寝ちゃったんだ。」



ごはんを目の前に寝ちゃうなんて私らしいな。



「あああ、趣味が食べること、とか女子大生としてどうよ、私。」




携帯を見てみるとam1時。



結構寝たな。
狂くんから電話……3件。かけ直そうかな、いや、こんな時間だし、メールにしようかな。




なんて、俯せ背になりながら携帯を眺めていると。




「こいつが犂愛の彼氏?」




後ろから声が聞こえた。




「………は?」




怖くて後ろ向けない。でも確かに誰かいる。気配でわかる。




「こっち向けよ、犂愛。」




耳元で囁かれるローボイス。




ちょっ、まっ、警察っ、警察っ。慌てる私の左肩に顎が乗っかった。



「(°□°;)!!!*☆§&§※※※※※※※※※※~!!!」