いじわるだけど好きな人


やっと離してくれた先輩。

私はまだ頬がヒリヒリするため、頬を抑えながらも先輩を涙目になりながらも睨んだ。

「そんな顔しても怖くないから。逆に、もっといじめたくなるし…それよりも」

途中で先輩は言葉を切り、私の顔に近づいてきた。
何をされるのか分からないため俯いたら、低い声で耳元で囁かれた。

「…そそられる…。」


ビクッと肩が揺れてしまった。

女の子たちの悲鳴で教室はいっぱいになった。