「うん。楽しそうだし、アンタ。」

ぷちっと何かが私の中で切れた。

「あなたの素性を知ったら、みんなどうなるでしょうね。ほんとに顔だけじゃないですか!昨日のことお礼を言おうとか思った、優しいと思った私がバカでした」

早口で言い捨てる。
そして、最後にこう言った。

「…受けて立ちましょう。私は、あなたのやり方なんかに絶対に負けません。宣戦布告しましたんで」

背の高い先輩を下から睨み、横切った。



結局、お礼は言えなかった。