途中、何かキラキラと光るものが落ちていた。

「…?」
気になって拾ってみると、十字架のピアスだった。
誰かが落としたのだろうか。

そんなことを考えて高校に届けようとしっかりと手に持って学園に向かうと、ドンッと誰かにぶつかった。

「っ…す、すいません…」

鼻を抑えながら見上げると綺麗な顔をした男の人が立っていた。
よく見ると同じ学園の生徒のようだ。