「あぁ、待ってよ!海く~ん!」
僕は急いでいたので軽く会釈をしてその場から立ち去りました。
恥ずかしいですよね挨拶された側は。
あちらは恥ずかしさなんて微塵も感じていないようですが…遠くからされると結構周りにいる方々は驚いているのです。
「心呂もさー、よっくあんなに語尾にがつけられるよねー。まじスゴイわ。」
この方は水沢さんの親友の桔梗 由利亜(キキョウ ユリア)です。
僕と同じ吹奏楽部です。
「そんなにがついているのですか?」
「はぁっ!?、わかんないの!?無数のが飛び交ってるわよ。あんたにだけよ、心呂があんな声になるのは。」
どうやら桔梗さんからすると水沢さんが僕に対する声色や口調は他の人に対するものと少し違うようです。
何故でしょう?

